日本3−0オマーン

参考にしづらい試合と言うべきところだが、気分は爽快。
 
とにかく相手が緩い。当たりが激しいわけでもなければ、
肝を冷やすロングボールは飛んでこないし、サイドを執念深く
抉ってくるわけでもない、なにがしたかったんだろう。
ル・グエン監督はオリンピック・リヨンを常勝チームに
仕立て上げた、フランスきっての名将だったはずだが、
技術に不安を抱えた選手の操舵には向いてなかったのかも
知れないなあ。
 
ということで、W杯最終予選の初戦でありながら、さしずめ
公開スパーリングみたいな風情で90分が過ぎ去った印象。
点数も申し分なく、交代で酒井や清武、細貝など、選手層を
語る上で重要な選手を出場させることもできた。前半の早い
段階で貰った、内田のイエローカードだけが唯一、「あれは
もったいなかった」と思うトピックである。
 
まあ、予選が今日の様に全て順風で進んでいくはずないのは
監督や選手がよく分かってるだろうから、その感覚に従い
次の試合をしっかり勝ちきってほしい。
 
ところで、やはり香川のネームバリューは相当上がってる
ようだなあ。この試合でも、マークに付いてた選手のほか、
前・左・右の選手が同時に香川に注意が向く瞬間が何度か
あったように思う。ある意味アジアを勝ち抜くうえでは、
本田や遠藤のボール保持を重点的に増やし、香川は敢えて
プレーの七割方を囮として振舞っておくのも手かも、とか
一瞬思った。ある程度ケガが防げる、という利点が(笑)。