twitterに殴り書きしたものを転載

そういえばこないだ、本郷の「日本サッカーミュージアム」見てきました。
特別取り上げたりしなくても、松田直樹は日本サッカーの中で稀有な業績を遺した
プレイヤーだと感じなおした次第です。
 
よくよく考えたら、松田はCBなのに高卒1年目からレギュラー格として試合に
出ていたこと自体が凄い。しかもその年マリノスは年間王者に輝いているわけだし。
ヴェルディ最強の時代に風穴を開けた、あの年のマリノスについては、当時
フリューゲルスファンだった自分でさえ、爽快に思ったものです。
 
松田の戦歴で最も輝かしいものは、レギュラーとして臨んだ2002年の代表、
ということになるでしょう。松田を偲ぶ、というのを下世話に示さなくても、
そういうコンテンツを視た人に、松田を偲ぶ気持ちを起こさせる。そういう
絵が見たいんですよねえ。
思うに、いまTVで放映される「スポーツ」って、ニュースか中継か、がほとんど
ですよね。感動秘話とか銘打った、安っぽいモノの押し売りに見えるコンテンツも
多いですよね。大概が見せ方の問題ではないかと、最近改めて思います。
 
スポーツを見ていて、どこに着目するか、何が凄いと思うか、その自由さえも
奪う放送が多い。酷いモノはカメラ割りの時点でその自由を視聴者に与える
つもりがなかったり。まして、実況や解説の内容しかり。松田直樹の事を深く
伝えきれないまま、TVは水泳、陸上、野球、なでしこ、現代表・・・いま
目の前のモノを「スポーツ」だと言って見せています。それはスポーツの側面、
本当にわかりやすい表面に過ぎないこと、そこばかり見せても表面的な
理解しか生じないことを、もっと伝える側が理解すべきだと思います。
 

      • ここからは極論---

>スポーツの表面的な要素しかTVが伝えないことによって、一部の人気競技を
 除いては、競技者が必要とする資金が得られないサイクルを作り出しているのではないか?
>TVはそのことを他人事と思っていないか?むしろ「この競技者が大変
 なんです助けてあげて」などと呼びかける、お涙頂戴のドキュメントを
 作って、悦に入っているだけではないのか?