決勝はオランダ-スペインですか

楽しみなカードだねえ。
どっちが勝っても初優勝とは。
 
しかし、世の中、ベスト16という結果を評価する(あるいは評価しない)
だけの人ばっかりだなあ。
ベスト16という結果、さらにパラグアイ戦がPKまでもつれた善戦
だった事実がもたらす今後の効果、世界に於ける日本サッカーの
プレゼンスの質的量的変化、そういうものをもっと着目してほしい。
 
活躍した選手の海外移籍、とか局地的な話のことではない。
容易に想像できることだけでもこれぐらいある。
1.親善試合が組みやすくなる。
 (世界に於ける扱いの変化、多くの国にとって日本は、やれるなら
  試合したい相手、になった。)
2.日本代表、およびJリーグに良い指導者が来る。
 (ハードワークを厭わない日本選手の戦い方に、自分の哲学を融合した
  画期的なチームを作ってみたい、と考える指導者は相当多いはず。)
3.Jリーグ出身者の格、相場が上がる。
 (あれだけ動き回れる選手でなければ活躍できないリーグ、という
  見られ方をするはず。特にJリーグで活躍した南米選手、となれば
  従来の中東方面のみならず今後はヨーロッパも注目するはずだ。)
4.アジアチャンピオンズリーグACL)の格が上がる。
  (アジア有力国、の意味が変化したことによる。日・韓・豪を
  中心に、アジアの良い選手を見られる機会・重要性が増した。)
5.パブリックイメージの形成。
  (恐らく当の日本人以上に、豊富な運動量で勝負するスタイルを、
  「日本的な戦い方」だと、世界のサッカーファンは認識したはず。
  これが少なくとも次回ブラジル大会でも継続できれば、それはもう
  日本流として定着してしまうだろう。)
  ☆ちなみにちょっと前までは、アメリカ代表がそのポジションを
  うかがっていたが、現在のアメリカは既に変質してしまっている。
  現在はアメフト的にオン/オフを切り替え、オンの時にパワーを
  掛ける色合いが濃く、90分間走り回るスタイルではない。
 
ダラダラと書いたが、これぐらい「日本を見る目」は変わったはず。
なぜなら世界の多くの国は、「目の肥えたサッカーファンが日本よりも
多い」からだ。
 
結果が全て、と口に出すなら、結果がもたらす恩恵を、一度頭に描いて
みたら良いと思う。なにしろ4年に1回、必ず結果は求められ
続けるのだから、ひとつの結果で休んでる暇なんてほとんどない。