日本3−1サウジアラビア

2点差で勝てばグループ首位での通過が確定する、
その狙った得失点差を満たす結果を手にしたことは
各自で上方修正して高く評価すべきです。
  
さて、サッカーのダイナミックさをテレビ画面越し
でも強く訴えるオシムさんのサッカーですが、
今年は見納めです。できたら年内もう一試合ぐらい
見たかったかも。まあ無いものを言っても仕方が
ないのですが。
  
今日の試合で粗筋は見えた。ジーコ時代と比べ、
運動量が増えた分だけ、70分あたりで明確に
息切れするサッカーが、始動して半年で浮かんだ
大問題です。しかし上げつらう気持ちは更々ない。
むしろここまで単純で分かり易い課題というのは
この4年間は無かったわけですから。この試合を見た
選手は誰しも、「90分を戦いきる体」を養うことが
選出への近道であることに気づいたはず。
  
ガス欠サッカーで思い出すのは初期のJリーグ。
とにかくがむしゃら過ぎ、というかそれしかなくて
終盤になると局地戦の応酬で上位だろうが下位
だろうがもみくちゃになっちゃってて。当時は
ヴェルディぐらいか、小洒落た風で終盤をいなせて
試合してたのは。多分だけど、現場のJリーグ
指導者には、あの時期のあのサッカーに対する
無意識があるように思えてならない。
  
90分をどのように割り振るか、みたいな議論が
専門誌に書かれていたりするけれど、小手先の
手法に依拠するべきではない、という強烈な
ディレクションが読み取れる試合だったように
思う。サッカーは90分のスポーツ、全ての
時間に責任を持てる人材がどれだけ用意できるか、
オシム1シーズン目は難儀だけど心地よい
課題を手に、年末前、一足早く暮れていく。
  
山岸、羽生は便利屋ですね。使い勝手は本当に
良さそう。だけどゴールの予感はまるで無い。
  
三都主は今年から来年にかけてがサッカー人生の
転機かな。4年後の確固たる地位のために、他の
選手より飛ばしていく必要はあるけど、ここ
数ヶ月の充実感を来年の代表戦でも見せられれば
貫禄が出そう。状況しだいではキャプテン
マークを与えることも検討して良いのでは。
 
60分で完全に干上がった我那覇はちょっと残念。
巻はもう少しだけでも足元うまくなってくれたら
助かるんだけどなあ。