見たかったなあ

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/games/2006090908/game.html
時間的には出張戻りで着替えてから向かっても間に合った
試合だったけど、なにしろガッツが足りなかったので。
     
首位を迎え撃って叩いた意味、大柴がスタメン復帰した初戦を
モノにした意味、退場者を出してから点を取ってダメ押しまで
とれた意味、どれをとっても大きい。乗り切らない流れを断ち
波に乗る要素としてはこれ以上ない結果を得た。こういう試合を
生で見れば、確実にサッカーファンは増えるんだと思う。
     
で、48試合中35試合時点で4位、首位と11差、2位と10差、3位と
7差。これが現実。2つ勝っても追いつけない状態。正直苦しい。
もう欲張らず「結果的に」3位に滑り込みプレーオフを勝つのが
プランになる。2位になるとすれば、柏が急降下した場合のみ
考えられる。
  
サンタナ監督のとても単純なメソッド「サイドアタック」&
「サイドチェンジ」、これは最初見たときは行けると思ったけど、
J2もそこまでは甘くなかったんだなあ。レベルの底上げってのは
本来喜ぶべきところだが、こうも切羽詰った事態になると逆に
恨めしい(笑)。基本メソッドがあって、それが相手に読まれた
ときの「二の矢」「三の矢」は仙台にはない。ボルジェス
ロペスが中をこじ開けるのはあくまで「ジャブ」であり、敵を
沈めるために鍛える「フック」はあくまでサイドアタック。
フックが空を切る展開が多いなら「ストレート」にあたるものが
あれば目先を変えられて良いのだけど、どうにもそれがない。
   
そこへ戻ってきた大柴。ボールがあってもなくても相手には
厄介な彼の「動き」は、今後を戦いぬくうえで重要なピースだ。
大振りのフックが売り物のパワーボクサーが、展開しだいで
大小いろんなパンチを手数多く出せる繊細さを身につける、
そんなイメージ。仙台の戦術を見切ったつもりでいる他チームが
唖然とするような戦いを、残り試合で連発していくことを、
激しく期待する。