去り際さえ

うちの営業所の営業事務様が寿退社、マジおめでとう、マジお幸せに。
 
この5年半、卑屈感満載の空気を吸いながらも全く自分を見失わず
勤めあげたのは凄いことだ。他人にはあまり伝わらないだろうけど。
人知れぬこんな場末のブログでなんだけど、強く讃えたい。
強いていえば、寿退社のお相手選びは勢いっぽい気がするけどな。
卑屈な空気を嘆き合えた人があらわれて、思わず飛びついたみたいな。
 
で、卑屈な空気の源が二人、彼女へ餞の言葉を送る。最後の最後だから
笑顔だけど、またいつも通りの聞き流し気配、もっともこの場では
俺しか気づかないが。
 
そしてドアが開き、爽やかな人が立ち去ったら、さらにまた一段と
この事務所の空気が卑屈になっていた。
いまサヨナラした人も俺も、いつもこの空気を吸いながら、自分に
言い聞かせてる言葉があるんだ。
最後にそのことを確かめたかったけど、時間切れだったな。
 
 
僕等は幸せを消費したりしない、
人を曇らせる言葉など使わない、
薄く浅い台詞なんて聞きたくない。
 
彼女もそう言ってたことにしよう、俺の記憶の中で。