経験者より指南

20代の皆様で退職を考えてる皆さんにアドバイス
 
よく耳にする「一身上の都合」って言葉の意味を
十分に咀嚼してほしい。「この会社に世話になった、
だけど俺の自発的な理由で辞めるんです、これは
突発的じゃなくて以前から考えてたことなんです、
今後の身の振り方も決めていますので、翻意は
ありえません、皆様には本当にお世話になりました」
という意味が一語句に篭もってるのです。辞める時に
必要な台詞はそんなに多くないです。ぶっちゃけ
これだけで押し通すことも可能かと。
  
次にNG。これをやったら泥沼化。
(1)会社への不満
職種、給料、勤務地、上司、地位、休暇、残業・・・。
言いたいことは何時間でも語れるぐらいあるとは
思うけれど、これらについては言及しないのが
円滑に進める基本。理由が予想できる場合、相手が
この辺の話題を自発的に振ってくるもんです。
台詞例:「給与面の不満か?実はお前の待遇を
考え直さないとと思っていたところなんだ云々」。

そもそもこんな緊急時にようやく話を持ち出して
いるのだから白々しい茶番に過ぎない。たとえ
本当に考え直していたとしても同じこと。
話を合わせてしまうと、その点が慰留の糸口に
なってしまうので、たとえ本当にその点が不満で
辞めたいとしても同意してはいけない。
回答例:「その理由が全くないといえばウソに
なりますが、それほど優先度の高い理由では
ありません」。
ひとつふたつの理由でなく、短期的でなく将来を
見据えた「結論として」退職を選んだ、という
スタンスを示すことが肝要。
 
(2)今後のことを深く話す
次の仕事が決まっていてもいなくても、答えは
一緒、「身の振り方は既に決まっています」。
転職先の具体名を伝える必要は皆無ですので。
まだ決まっていないなどと言えばそれで十分
引き留める理由を与えてしまうことになる。
むしろこの話題に来たら「もう先方へ入社する
時期も粗方決まっている」ことにして慰留の
可能性を潰すのが戦術的な交渉と言える。
  
(3)時期を焦る
いくら愛想の尽きた仕事だとしても、「即刻
辞めさせてくれ」では道義的とはいえない。
自ら感情論応酬の泥沼に突っ込むだけである。
退職を切り出すときに、「*月末限りで退職
させていただきたいと思います」と、時期を
明言して交渉を始めるとスムーズ。十分に
勘案した結果として話しはじめたイメージが
伝われば、相手の諦めも早くなり、おのずと
交渉の長期化は免れる。
中には逆噴射して「じゃあもう今日で辞めて
もらって結構」とか言い出す人もいるようだが、
その場合は相手の性格や自分の残務により
判断して適切な返答をするべき。2,3ヶ月
筋道立った内容で引継ぎをして社を離れる、
その時間の確保は責任持って行うべき。
  
ということで第一回講座でした、続きはまたー。