ショッピングセンターだらけのこの街

名取には馬鹿でかいのがオープンし、
長町モールあたりの客を食っていく。
泉じゃあ叩き潰されたダイエーの跡地に
SEIYUが降臨して、またしても闘いの
日々を繰り広げている。
  
利府から塩釜抜けて仙台に戻ろうと
加瀬沼のあたりを抜ければ、ここにも
ヨークタウン。街のどこへ行っても
同じような場所に行き着いてしまう
ようになったわけだ。
  
そんな画一的な場所に吸い込まれる、
似たような色と形の車。見たような
服を着て、同じように賑やかで。
  
それで十分だと思うし、それが至極
恐ろしいような気持ちにもなるし。
   
ただ言えることは、こんなふうに
均質な世界の100km北では、競争すら
起こりえない閉塞を感じた街がある、
それを特段に知っているからこそ、
もどかしさを感じるのかも知れない。
  
たったの100km、だけど重苦しい。
飽和も閉塞も嫌いだ。