無理解が起こす軋轢

他人を理解する、ってのは面倒だと思う。
知ってみるほどに幻滅したり失望するかも
しれないし。
だけど、好きも嫌いもはっきりしない
フラフラした状態が俺は一番厭なんですよ。
  
職場で一人だけいるんですよね。実直さが
取り柄、みたいな人で。とにかく形を重視
して、曲がったことは嫌い、みたいな人。
いまいち振るわない本業を頑張って支えようと
頑張って頑張ってる。
  
彼にしてみると、とかく「普通じゃない」
俺はどうやらあまりお好きでないらしい。
まあ、我ながら態度は悪いしたまに失礼
きわまりない言行があったりする、その
割に上司から評価されていたり。仕事投げて
さっさと帰宅してるときがあるし、減らず口
叩いて笑ってる場面もある。今日などは
携帯で音楽聴きながら残業してたしな。
事と次第で社則もたびたび破ってるし。
これだけ集めてみると、俺が如何に「実直」
と逆の方向行っているかが分かる。
   
お嫌いだろうな、と分かるだけに、どうした
ものか悩むわけで。面と向かって「お前が
嫌いだ」とかいわれたわけでもないし。
  
でも、感じ取るものがあって。
  
たぶん勘違いされてるんだろうなと思って。
  
仕事を為す過程が粗雑なだけで、俺は「仕事
そのもの」を粗雑にしてないつもりです。
結果が伴わない仕事をしないための手法が
違うだけで、仕事を軽んじているつもりは
毛頭ないし、それ以上にもっと重要な点と
して、「実直に働く」人への敬意をこの胸に
ちゃんと持っている。
  
そこらへんは一寸話せば分かってもらえる
自信はあるけど、どうやら今のところその
余地は無いらしい。まだしばらく俺という
人間は「お客様を大切にしなくて気分屋な
勢い仕事の輩」ってところだろうか。
  
って長々と書いて言いたいことは、無理解が
ゆえに生じるストレスほど無駄なものはない、
そういうことです。無理解は良くない。