日本グランプリ

TVにて堪能しました。蛯原さんと
押切さんは特にすることもない感じの
扱いでしたが、ゲストに呼んだ意味が
よく分からないので、下手にいじらず
済ませたのでよしとしましょう。
  
シューマッハにとってはいささか後味の
悪い結果となり、ワールドチャンピオン
獲得の可能性は、極めて低くなって
しまいました。シーズン終盤に見せる
後味の悪さは、セナ-プロスト時代や
ヒル-シューマッハ時代も考えれば殆ど
既定化したものなんだろうか。期待
するのはセナを猛追したマンセルが
鈴鹿スペシャルを投入したマクラーレン
陣営に食い下がりながらもコースオフし
決着した’91シーズンのような
全ての雌雄が決するような幕切れ
なのですが、今年もそういう展開は
ならず。特にシューマッハ時代は
相手をヒル→ヴィルニューヴ→ミカ→
ライコネンアロンソと変えながらも
圧勝とか因縁つきの結末が続いて
しまい、F1サーカスの主役としては
「大根」だった感がある。単なる
速さに留まらない「戦略的な強さ」を
兼ね備えた存在として、16年もの間
戦いつづけてきた彼に、最後ぐらいは
胸のすくドラマチックな結末を望んで
いた(勝ち負けはどちらだとしても)
けれど、なかなかうまくいかないもんだ。
  
いよいよ次は彼のラストゲームだ。
万にひとつで残った可能性を実現し、
ワールドチャンピオンを奪還する
レースになるとしたら、最後の最後に
彼はいままで遺してきた数字に頼らない
「伝説の」ドライバーになれるだろう。
もっぱら俺の中では敵役だった彼だが、
最後だけは応援したい。