分析その1

ニューカッスル・ユナイテッドはいわゆる「古豪」で、
近年はパッとしない成績に終始している。劇中では久々に
好位置につけて、UEFAチャンピオンズリーグへの出場権を
得る順位(シーズン4位以内)をリヴァプールと争って
いることになっている。終盤に調子を上げ猛追撃体勢では
あるが、選手層がさほど厚くない上に怪我人が続出。だが
諦めるどころか逆にサプライズ補強を敢行。ガバン・ハリス
(おそらく元イングランド代表という設定だろう)を急遽
獲得し、彼の活躍に命運を託す。しかしガバンと周囲の
呼吸はなかなか合わず、攻撃力はまるで向上していない。
後半に投入したクライファートの一発でなんとか勝ちを拾い
可能性を残した、のがチェルシー戦までの経緯だろう。
現実にはチェルシーはこのシーズンを圧倒的な強さで制覇
しているため、残り3試合のこの時点で、おそらくは消化
試合になっていたと想定される。この1戦でも負傷者が
出てしまい困り果てた監督が、頭数合わせも兼ねて主人公を
抜擢したという見方になるだろう。