バーレーン0−1日本

キリンカップ2試合は要するに壮大なブラフだったの
だろうか。だとしたらものすごい謀略だ(笑)。
 
中盤から前の構成をどうのこうの言うのは、
ことこの代表に関しては、意味が薄いですね。動きが
どれだけ澱まず、球際で変に相手を見るような
間を作らずにいく、もちろん当たり負けをしない。
これだけ出来れば誰が出たってちゃんと勝てる。
バーレーンの中盤に後手を踏ませることで、
日本の充実した中盤の陣容も余計に相手の脅威になる。
前に置いた柳沢が相手DFを振り回し、いつも
以上に人数をかけた守備をさせる。いくら
カウンターが得意とはいえ、余計に守備に
気を使っている分だけ、攻撃時の重厚さはないし
攻めあがるのに労力を使う。ホームのはずが
後半なかば前にバーレーン選手はすっかり足が
止まってしまった。局面で先手をとり後手を
ふませることが如何に大事か、それが十分
わかった試合です。冒頭では茶化してみたけれど、
ペルーとUAEに不甲斐ない負け方をしたことが
糧になっている。これは嬉しい。
体格で劣る日本だからこそ、実践から学ぶ
インテリジェンスは無くてはならない。いまは
正直、本大会のグループリーグを勝ち抜くには
厳しいと思うけれど、まずは北朝鮮戦で出場を
決め、そこからの1年間を有用に使う、ナショナル
チームとしての「仕上げ」をしていってほしい。

いま一番の心配どころである、アウトサイドの
控え選手の薄さ。アレックスが出場停止の次戦は
三浦淳が代役でしょう。彼にとっても見せ場
でしょうが、今後を考えると、大袈裟ですが、代表の
命運の懸かる琴線といえます。層の薄い両サイドの
バックアップとして貴重な戦力であることを、
文句なしに証明してみせて欲しいところです。